見本
これは直接作画担当者に手渡すために作成したメモです。修正の場所はページとコマで指定されていますので、これだけでは何が何やらですね。形式のみ参考にしてください。
これを受けて実際にネームがどう変更されたかは……またお見せする機会もあるかもしれません。
P５
・６コマ目
NO DIANA→She is not DIANA
P6
・1コマ目
……と脅迫されました。コンピュータ解析の結果、この写真の信頼度は97%……つまり、本物だということだ」
・3コマ目
セリフ全部入れ替え。
「ダイアナはもうこの世にいないのだと、これまで信じて来た」
P7
・1コマ目
セリフ入れ替え。
「ご自慢の諜報組織に調べさせればよいことではないですか」
・2コマ目
セリフ入れ替え。
「MI6のことか……王宮に盗聴器を仕掛けるような連中が信用できるとでも言うのかね?私は真実が知りたいのだよ」
・４コマ目
「その写真が……→「別に必要経費として『ザ・リアル・パパラッチ』氏への報酬100万ドルをいただきましょうか」
・欄外
※MI6……英国の情報収集機関。CIA,FIS(旧KGB)と並ぶ世界三大情報ネットワークの一つ。英国政府がその存在を公にした今も、その実態は今なお明らかでないが、第二次大戦中に『エニグマ(ナチスドイツの暗号機)』を入手し、バトル・オブ・ブリテン(ドイツの英本土空襲をめぐる攻防)を有利に導いたのもこの機関の働きとされている。
P8〜9
変装シーンにモノローグがかぶる。
「離婚後の親善大使としての活動で、ダイアナ妃は随分と株をあげていらっしゃいましたからね……英国王室にしてみれば自らの権威を脅かす存在だったことでしょうから、チャールズには知らせずに、MI6あたりを使って始末するということはあり得たでしょうね。ですが、生きているとなると……とりあえず、『ザ・リアル・パパラッチ』氏にお目通り願うといたしましょうか」
・欄外
※ダイアナ妃と友人ジェームス・ギルビーとの電話での会話が盗聴され、その内容がマスコミを通じて公開されるという事件があったが、その盗聴者の正体もMI6だという説がある。
P12
シチュエーション変えましょう。2〜3Pくらいですむと思います。
「小切手をよこせ!」
スコープに銃を向けるジャン。だが、スコープは動じずに歩み寄ってくる。
「く、来るな!撃つぞ!」
「私はね……真実の為なら、命なんかいらないんですよ」
笑うスコープ。と、突然建物が振動する。
「な、何だ!」
窓から下を見おろすジャン。重機がビルの解体をはじめている。
「そんなバカな!まだ俺が住んでるんだぞ!」
で、13Pにつなぐと。
P17
・１コマ目
ローズの顔、映ってる方がいいです(クライマックス参照)。
・5コマ目
「放火ですか……このやり口は、連中に間違いありませんね……でも、おかげで真実に近づいたってことがわかりましたよ」
クライマックスについて(P18〜20)
場所はローズの墓ではなく、ダイアナの墓地にします。
ダイアナの墓を突き止めるべく、衛星回線に侵入するスコープ。偵察衛星のセンサーを利用し、最近掘り返された場所を突き止める。
ダイアナの墓に向かい、掘り返すスコープ。現れたダイアナの遺体。デジタルカメラにその写真を収め、ノートパソコンで分析するスコープ。「整形の痕跡アリ……整形前の顔へ復元」その映像をローズの写真と重ねるスコープ。ぴったり一致する。にやりと笑うスコープ。
と、スコープをライトが照らし出す。MI6に包囲されているスコープ。
「あれ(ビル取り壊し)が警告だということはわかっていただろう?お前には
ここで死んでもらう」
「死んでもらう、ですか。紳士の国の諜報機関、MI6も地に堕ちたものですね」
MI6の間に動揺が広がる。
「貴様、どうやってそれを!」
スコープ、構わずに
「随分たくさんの人が死にましたね。ドディ・アルファイド氏、ベンツの運転手、そしてローズ女史……それがあなた方の仕事のですから、非難はしません。しかし、あなた方は決して殺してはならないものを殺しました……ダイアナ妃が生きているという、真実を」
スコープが指を鳴らすと、島を埋め尽くす花畑が一斉に燃え上がる。パニックに陥るMI6。銃口をスコープに向ける。業火の中で笑みを浮かべるスコープ。
「脱出路を知っているのは、私だけです。さあ、選んでください。あなた方の命と共に全ての真実を炎の中に葬るか、それとも私を真実のある場所――ダイアナ妃のところまで案内するか」
P21
・３コマ目
「さて、皇太子殿下はあの日のことを知りたがっておいでです……」
P22
・4コマ目
セリフ入れ替え。
「では、ご案内いただきましょうか」
・6コマ目
ダイアナのセリフカット。
スコープのセリフ
「灯台もと暗しってやつですね」
P23
・2コマ目
「あなたが私を捜してくださっていたなんて、意外でしたわ。てっきりあなたは喜んでくださるものだと思っていたの。王室を揺るがしたスキャンダルの主がとうとう死んでくれたんですからね」
・４コマ目
「私はもう、公人として生きることに疲れていたの。王室の権威を守りたいMI6と、利害が一致したってところかしら?」
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